誰とも喋らないのも程がある

仕事を辞めて、早くも1年が経とうとしている。

基本家であれやこれや勉強したり本を読んだりしていると、驚くほど人と喋らない。
毎日親からは電話が来るが、見事に着信履歴は「母」のみである。

家族以外と言葉を交わすのは、月1回のハローワーク、美容室。
たまにネットで注文した受け取りでヤマトのお兄さん。
スーパーやコンビニの店員さん。ほんとその程度。

仕事をしないと本当に人と喋る機会が減るんだなーと実感した。

そのせいか、見知らぬ人としゃべる時の瞬発力がものすごく落ちた気がする。
自分の考えていることや思っていることを伝えるってものすごくハードルが上がってしまった。

だって親としゃべるときは方言丸出しだし、しゃべると言ってもどうでもいい相槌が中心である。
頭を使うってことがまったくない。

こんな調子で再就職できるんだろうか。また社会に出れるんだろうか。
それ以前に面接とかできるだろうか。
志望動機なんて「金」以外にないだろう。
何をどう取り繕えばいい?
すべてが不安になってきてしまう。

しかし、誰とも喋らない、何にも所属していない状態が心地よくなってきてしまっている自分もいる。
誰にも気を使わず、毎日好き勝手に起きて、好きな本を読む。
庭に植える花を種から育ててみたり。
たまに海にでかけて釣りをしてみたり。

だれとも喋らなくてもぶっちゃけ充実してしまう。むしろ一人でいい。

これで収入があれば、もう令和の鴨長明になれる。
大それた随筆なんて書けないけれど。

誰とも喋らないことで人間的機能の衰えを感じつつも、精神的には働いていた頃よりも充実しているし、余裕がある。

今の世の中、このまま鴨長明的暮らしを実現するための収入を得ることだって難しいことではないんじゃない?
だってネットには自分の好きで自力で稼いでいる人たちがたくさんいるではないか。

別にキラキラした人生を送りたいわけではない。
ローンを払って、たまに美味いものをたべて、好きな時に釣りをして、庭に好きな花を植える。
それがノーストレスでできたら最高じゃないか。

誰とも喋らないと妄想と現実逃避がはかどりすぎる。

それが妄想で終わらないよう、自分と対話するのみ。